こんにちは、コテツです。
Amazonとヨドバシの無料配送を利用しています。
以前は「送料無料」という魅力的な言葉にうさんくささを感じていました。
送料をタダにしておいて、その分価格に上乗せしているに違いない!
そんな先入観から送料無料の商品をあえて避けていた時期もあります。
ところが今ではすっかり「送料=無料」という甘やかされた購入者になりました。
こちらの記事では、Amazonの無料配送について知りたい方のために無料配送の仕組みについて詳しく解説します。
Amazonと競合しているヨドバシの無料配送と比べてどちらが得なのか、あわせて見ていきましょう。
Amazonの無料配送についての基礎知識
Amazonの無料配送は、多くのユーザーにとって魅力的なサービスです。
基本的には、Amazonが発送する商品に対して一定の条件を満たすことで配送料が無料になります。
詳しく見ていきましょう。
Amazonの配送料が無料になる条件は?
Amazonの送料が無料になる主な条件は以下の2つです。
☆Amazon.co.jpが発送する商品で、合計注文金額が3,500円以上の場合
☆Amazonプライム会員またはPrime Student会員が、Amazon.co.jpが発送する商品を購入する場合
送料無料の対象となるのは「Amazon.co.jpが発送する」商品のみです。
出品者がAmazonの倉庫から商品を発送するため、Amazon.co.jpの扱いとなり、送料無料の条件が適用されます。
ただし出品者から直接発送される商品(マーケットプレイス配送サービス)の場合は別です。
Amazonマーケットプレイスの商品のうち、出品者が直接購入者に発送する商品の場合、商品1点ごとに配送料がかかります。
Amazonの無料配送の背景とは?
Amazonの配送無料には、どのような背景があるのでしょうか。
三つに分けて見ていきましょう。
物流コストの効率化
ひとつには、大量仕入れと自社物流ネットワークによる物流コストの効率化です。
Amazonは、巨大な物流ネットワークを構築してきました。
倉庫から配送センターへの一括管理をはじめ、ヤマト運輸や佐川急便などとの大口契約により、個人配送よりも遥かに安価な料金で発送を実現してきたのです。
ただ、燃料価格の高騰や人手不足による物流業界全体のコスト増加が、Amazonの配送料にも影響を与えています。
2024年3月29日以降、通常配送の配送料が無料になる基準が2,000円から3,500円に変更されたのはこのような事情からです。
購入単価を上げる
二つ目は購入単価を上げて利益率を高める戦略です。
「〇〇円以上で送料無料」という条件を設けることで、顧客はまとめて購入する傾向が強まります。
まとめ買いをすることで顧客あたりの購入単価が上がり、Amazonの利益率向上に繋がるというわけです。
顧客の囲い込み戦略
三つめは、プライム会員制度の推進による顧客の囲い込み戦略です。
プライム会員には送料無料などの特典を提供し、多くのユーザーに会員になってもらうことで、Amazonの売上の大部分を占める顧客層を強化することができます。
会員が増えれば会員費も増えるのは言うまでもありません。
プライム会員の特典とその価値
プライム会員は、Amazonのサービスを最大限に活用するための選択肢です。
年会費を支払うことで、さまざまな特典を受けることができます。
特に、配送料が無料になることは大きなメリットであり、頻繁に買い物をする方にとっては非常に価値のあるサービスです。
また、プライム会員は、特別なセール・先行販売・映画や音楽のストリーミングサービスなど、さまざまな特典を享受できるため、コストパフォーマンスが非常に高いと言えます。
プライム会員になるメリット
Amazonプライム会員には多種多様な特典が用意されています。
Amazonでのショッピング特典・エンタメ・デジタル特典・その他の特典に分けて見てみましょう。
Amazonでのショッピング特典
多彩なジャンルの商品があふれているAmazonのACサイトこのプラットフォームからいかに多くの商品を購入してもらうか、そのための特典も工夫が凝らされています。
プライム配送特典
Amazonが出荷する多くの商品で、お急ぎ便・お届け日時指定便が追加料金なしで利用できる
プライムデー
年に一度開催される大規模セールで人気の高い商品が特別価格で購入できる
プライム会員先行セール
通常のタイムセールに一般会員よりも早く参加できる
プライム・ワードローブ
対象の服・靴・小物などを自宅で試着できるサービス
Amazonファミリー特典
おむつやおしりふきなどのベビー用品が15%オフになるなど子育て世代に嬉しい特典も
エンタメ・デジタル特典
Amazonプライムビデオをはじめとするエンタメ・デジタルの無料特典も大きな魅力です。
Prime Video
数多くの人気映画や・ラマ・Amazonオリジナル作品が見放題で楽しめる
Prime Music
1億曲以上の楽曲をシャッフル再生で聴ける
Prime Reading
1,000冊以上のKindle本・雑誌・漫画などが読み放題
Amazon Photos
フル解像度の写真を無制限に保存できるため思い出の写真・動画を安全にバックアップできる
Prime Gaming
配信されているPC・スマホ向けゲームを無料で利用できる
その他の特典
プライム会員には、ほかにも次のような特典が用意されています。
ポイント還元
Amazonのポイントアップキャンペーンに参加したり「Amazon Prime Mastercard」の申し込みでポイント還元率がアップしたりする
同居家族特典
同居している家族を2人まで「家族とプライム」に登録し一緒にプライム特典を利用できる
無料体験
すべての特典を30日間無料で試すことができる
プライム会員と通常会員の送料無料の違い
Amazonのプライム会員はAmazon.co.jpが発送するほとんどの商品に対し、注文金額にかかわらず配送料が無料になります。
これに対して、通常会員はAmazon.co.jpが発送する商品の合計金額が3,500円以上(一部例外あり)でないと配送料がかかる仕組みです。
また、プライム会員は「お急ぎ便」・「お届け日時指定便」などの配送オプションも無料で利用できます。
プライム会員費用と年間割引
無料配送のみならずさまざまな無料特典があるプライム会員。
気になるのは会費ですね。
Amazonプライム会員の料金は月額プランで月600円(税込)、年額プランで年額5,900円(税込)です。
年額プランを選択すると月額換算で約492円となります。
これは月額プランより年間1,300円お得です。
学生には割引が適用される「Prime Student」プランがあり、年額2,950円(税込)で利用できます。
プライム会員の特典を考えると、コストパフォーマンスが高いのは確かです。
ヨドバシとAmazonの無料配送を比較
ヨドバシといえば、SNS上では「電池1個でも送料無料しかも即日配達!」の評価が定着しています。
ヨドバシは主に家電やカメラ、パソコンなどを販売する日本の量販店「株式会社ヨドバシカメラ」の略称です。
同社が展開するインターネット通販サイト(ヨドバシ・ドット・コム)を指すこともあります。ここでいうヨドバシは通販サイトのことです。
無料配送の具体的な条件・サービス内容をAmazonと比較していきましょう。
ヨドバシの無料配送の条件
ヨドバシは「配送料は無料」が基本です。
少額の商品でも日本全国へ送料無料で配送されます。
離島や山間部などごく一部の地域に限り別途料金が必要です。
ヨドバシのサイト上にも次のような告知があります。
日本全国スピードお届け実施中!配達料金無料
テレビ、洗濯機、冷蔵庫などの大型家電(※)はもちろん、洗剤や飲み物など日用品、インクやメモリーカードなど消耗品も1品からでも配達料金無料・日時指定無料にて承ります。
また、土日祝日も休まず、スピードお届けいたします。
※大型商品の離島への配達はご相談ください。
Amazonとヨドバシのサービス内容の違い
Amazonとヨドバシのサービスを比較してみましょう。
配送サービス
まず、肝心かなめの配送サービスの内容はどうでしょうか。
ヨドバシ
注文から当日・翌日・指定日のお届けまで、追加料金なしで配送サービスを利用できます。
特に「ヨドバシエクストリーム配送」という自社配送システムが強みです。
ヨドバシ指定商品に限り、ハガキや封書などの郵便物と同じように、お届け先の新聞受け・荷物受け・郵便受け等に配達されます。
配達日指定も可能です。在庫がある商品なら、最短2時間30分で届く場合があるのは驚異的。
さすが顧客満足度最優先のヨドバシ!
Amazon
会費制の「Amazonプライム」会員特典あるいは有料の「当日お急ぎ便」を利用することで当日配送が可能です。
ポイント還元と価格
ヨドバシもAmazonもポイント制があります。
こちらも比べてみましょう。
ヨドバシ
購入金額の10%がヨドバシポイントとして付与されることが一般的で、高い還元率が特徴です。
Amazon
通常の還元率は1%未満の商品が多く、条件によって変動します。
品揃えと店舗連携
最後に比べるのは品揃えと店舗との連携です。
ヨドバシカメラ
ECサイトでも実店舗と同様に家電製品を中心とした豊富な品揃えがあります。
実店舗との連携も強みです。
Amazon
非常に多種多様なジャンルの商品が揃っており、国内外の様々な商品を購入できます。
選ばれる理由:ヨドバシ vs. Amazon
以上の点をふまえてヨドバシとAmazonがそれぞれ選ばれる理由をまとめてみます。
ヨドバシが選ばれる理由は、次のとおりです。
・ポイント還元率の高さ
・全品送料無料
・信頼性の高い自社倉庫からの発送
・迅速な自社配送サービス(ヨドバシエクストリーム配送)
一方、Amazonが選ばれる理由は次のとおりです。
・広範な品揃え
・多様な商品選択肢
・プライム会員に対する迅速な配送と各種サービス
このように見てくると、会員制をとらないヨドバシの公平かつ顧客重視のサービスに軍配が上がるのではないでしょうか。
しかし、その反面、会費を取るとはいえ、非常にコストパフォーマンスの高いAmazonプライムサービスの豊富さは捨てがたいものがあります。
無料配送を利用するための裏ワザ
Amazonプライム会員ではない、商品の価格も3500円に満たない場合、無料配送を利用することはできるのでしょうか。
できます、裏ワザというより小技です。
3500円以下でも送料無料にする方法
初めてAmazonで商品を注文すると、注文した金額にかかわらず一度だけ配送料が無料になります。
ただし初回購入時の配送料無料は通常配送のみです。
「お急ぎ便」・「お届け日時指定便」などの配送オプションには適用されません。
定期購入で得られる特典
Amazon定期おトク便は、食品や日用品などを割引価格で定期的に自動配送してくれるサービスです。
配送頻度や数量を柔軟に設定でき、いつでもスキップ・解約をすることができます。
この定期購入を利用する特典が配送料無料です。
Amazonとヨドバシのいいとこどりで!
Amazonの無料配送はプライム会員だけの特典ではありません。
・Amazon.co.jpが発送する商品で、合計注文金額が3,500円以上の場合
・初回購入の場合
・Amazon定期おトク便を利用する場合
以上3つの場合は無料になります。
プライム会員はAmazon.co.jpが発送するほとんどの商品に対し、注文金額にかかわらず配送料が無料です。
そのほか「お急ぎ便」・「お届け日時指定便」などの配送オプションも無料で利用できます。
ヨドバシは全ての購入者に対して基本的に全商品無料配送です。
しかも迅速な発送で日時指定も可能な自社サービス網を築いています。
さらにポイント還元率ではAmazonよりはるかにお得です。
Amazonとヨドバシ、どちらを利用するかは何を重視するかによるでしょう。