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福音館書店の絵本サブスクで子どもたちを「エルマーとりゅう」の世界へ!

こんにちは、幼少期「エルマーとりゅう」という背表紙だけが本棚から光って見えたコテツです。

いとこの家には誰にも読まれない本が整然と並んでいました。野生児で本好きのコテツは、遊び疲れるといとこの家に立ち寄って本棚の端っこから読んでいくのが密かな楽しみだったものです。

その中でとても気になりながら読む順番が来るまでは我慢していたのが「エルマーとりゅう」です。

エルマーですよ、誰?そんな名前の子は近所にいない!しかもりゅう、たぶん竜、同じ名前の友達はいるが、ドラゴンではない、「エルマーと竜」とんでもない未知の組み合わせにおそれおののいた記憶が強すぎて内容は覚えていません。

これが福音館書店とコテツの出会いです。今や児童書といえば福音館、コテツの「本脈」の中で不動の地位を占めています。

そんな福音館の絵本サブスクをご紹介するので、少々肩に力が入っているかもしれません、ご容赦ください。

福音館書店は児童書出版界の星

福音館書店は、カナダの宣教師が大正5年 (1916年) に石川県金沢市に創設した聖書や讃美歌などを扱う店「福音館」から始まります。

太平洋戦争を機に日本人経営者の手にわたり、やがて出版部門を独立させる形で1952年に「有限会社 福音館書店」が誕生しました。

福音館書店と松居直氏

福音館書店は、児童書出版の世界で確固たる地位を築いています。それは松居直(まついただし)氏の功績なくしては語れません。

松居氏は創業以来、福音館の編集者(編集長・社長・会長・相談役を歴任)として、戦後の児童文学界を牽引し、多くの絵本作家を育ててきました。

松居氏が文学のみならず美術への造詣が深かったことが福音館書店にとってまさに福音だったといえます。

福音館書店の公式サイトに「言葉を重視し、美術・芸術への理解も深かった松居は、子どもたちに文学と美術が一体化した新しい絵本を届けることが必要と考え、その実現のために奔走しました。」とあるとおりです。

1956年には松居氏自ら編集長として月刊物語絵本「こどものとも」を創刊しました。毎号一つの物語に一人の画家が全場面をとおして絵をつける画期的な絵本です。

以来「こどものとも」は当代一流の著者・画家の手になる「大人も子どももいっしょに感動できる絵本(福音館書店)」を世に送り続けています。

松居さんは故人となられましたが、福音館書店の児童書はこの世のある限り子どもたちの心に福音をもたらし続けるとコテツは思っています。

福音館書店の魅力とは

福音館書店の魅力は挙げればきりがありませんが、絞りに絞ると次の二つです。

一つ目は、子供の成長に寄り添い、長く読み継がれる作品を数多く生み出している点にあります。

『ぐりとぐら』『ねないこだれだ』『おおきなかぶ』『はじめてのおつかい』『きんぎょがにげた』『100万回生きたねこ』『ちいさなうさこちゃん』『エルマーのぼうけん』『はらぺこあおむし』・・・ああ、懐かしい!

数々のロングセラーを生み出した「こどものとも」に続いて、1969年には月刊科学絵本「かがくのとも」が創刊されました。これで、ものがたり絵本とかがく絵本という作品群が並び立ったわけです。

物語も自然の不思議も子どもたちの知的好奇心を目覚めさせる世界。一見相反するようで実は深く繋がっている世界を独特の絵で色づけし、子どもたちの想像力を育んでくれます。

二つ目は、絵そのものの魅力です。

福音館書店は、絵本を「作品全体で一つの世界を表現している」と考え、その価値を損なわないよう、原画を非常に重視しています。海外の絵本を翻訳出版する際は、オリジナルの絵を尊重し、可能な限りそのままの形で再現するという方針です。

画風を限定せず、伝統的な日本画のような作品から、海外の個性豊かな作家によるものまで、非常に幅広い画風の絵本が出版されています。

エルマーから少し成長したコテツが福音館書店のとりこになったのは「福音館古典童話シリーズ」です。この装丁の美しさはAIではありません。

【関連記事:全43巻を制覇!今こどもたちに読ませてほしい福音館古典童話完全ガイド】

福音館書店絵本サブスクのメリット

福音館書店の「絵本サブスク」とは、月刊絵本シリーズの定期購読サービスのことです。福音館書店では主に「月刊絵本」「定期購読」という名称で提供されています。

福音館書店の絵本サブスクのメリットを4つに分けて見ていきましょう。

年齢や興味に合わせて選べるサブスク

福音館書店の絵本定期購読(月刊絵本)には、お子さんの年齢や興味に合わせて選べる複数のシリーズ(コース)があります。主に「ものがたり絵本」と「かがく絵本」の2つの大きな分野に分かれています。 

主な定期購読シリーズ(サブスク)は以下の通りです。

<ものがたり絵本シリーズ>:対象年齢に応じて4種類のコースが用意されています。

こどものとも0.1.2.0〜2歳児向け
こどものとも年少版2〜4歳児向け
こどものとも年中向き4〜5歳児向け
こどものとも5〜6歳児(小学校入学前)向け

<かがく絵本シリーズ>:科学や自然への興味を育む、対象年齢別の3種類のコースがあります。 

ちいさなかがくのとも2〜4歳児向け
かがくのとも5〜6歳児向け
たくさんのふしぎ小学校3年生頃から大人まで楽しめる

福音館書店ならではの質の高い絵本

各年度のラインナップは毎年更新され、バラエティ豊かな作品が揃っています。毎月、福音館書店が厳選した新作絵本が届けられるため、手持ちの本と重複する心配が少なく、自分では選ばないような絵本に出会える楽しみも大きいです。

季節や成長にあわせたバラエティ豊かな絵本で、子どもたちの好奇心と想像力を育みます。「大人も子どももいっしょに感動できる絵本」という福音館書店ならではの哲学に裏打ちされた絵本群です。

安い価格で広がる絵本サブスクの世界

福音館書店の月刊絵本シリーズいわゆる絵本サブスクは、月々460円(税込)という低価格で定期購読が可能です。

お財布にも収納にも優しいソフトカバー(普及版)で提供され、書店で販売されているハードカバーの絵本に比べて非常に手頃な価格設定となっています。

月刊絵本シリーズは、全国の書店店頭、幼稚園・保育園でも取り扱いがあります。ネットでは、福音館書店のウェブサイト内の 月刊絵本案内ページ・オンラインストアなどで申し込むことができます。 

・「福音館の月刊絵本定期購読のご案内」(https://www.fukuinkan.co.jp/maga

福音館絵本サブスクは未来をつくる

福音館書店の絵本サブスクは、毎月新しい絵本を定期的に届けるサービスです。福音館書店の絵本サブスクを選ぶ理由は、その質の高さと内容の充実度にあります。また、手頃な価格で質の高い絵本を楽しむことができる点も大きな魅力です。

私たちが子どもだったころ出会った、エルマーやみいちゃんやぐりとぐらのような忘れ得ぬ絵本のなかの友達に、子どもたちもまた出会い彼らと共に大人になっていきます。

【関連記事:おもちゃのサブスクはたかがおもちゃではない!知育はおもちゃから始まるのか?】

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人生は仮の宿り。持たない暮らしを追い求めて今はやりのサブスクリプションサービスを徹底調査しています。サブスクのメリットもデメリットも本音で語りたいコテツです。