こんにちは、コテツです。
矢よりも光よりもはやい子どもの成長。定期的に届くサブスクのおもちゃも、おじいちゃんおばあちゃんが買ってくれた高価なおもちゃもいつの間にか興味の圏外に。
サブスクなら返却するだけですが、困るのは買ったおもちゃの行き先です。
さて、使わなくなったおもちゃをどうするか?
「捨てる」「譲る」「売る」のうち、使用不可能なもの以外「捨てる」は論外です。愛着のあったおもちゃならなおのこと、子ども心を惹きつけるいいおもちゃだったことでしょう。
残るは、寄付または買取という選択肢です。
「あなたが大切にしてきたおもちゃがまた誰かにもらわれていくんだよ」と教えるのは、子どもの心を温める、おもちゃの一番大事な最後の役目かもしれません。
こちらの記事では、おもちゃの寄付先や買取先・引き渡す具体的な方法について詳しくご紹介します。
使わなくなったおもちゃの寄付・買取の必要性とは?
おもちゃの寄付や買取を通じて、他の子どもたちに喜びを届けるとともに資源を有効活用することができます。
おもちゃの寄付や買取は、単なる処分ではなく未来の世代への贈り物とも言えるでしょう。
おもちゃを寄付するメリット
おもちゃを寄付するメリットは、①必要としている子どもたちに届けることができること②環境負荷を減らせること③親子で社会貢献を実感できることでしょう。
最大のメリットは①です。②と③もメリットではありますが、あくまでも付加的なものだとコテツは考えます。
匿名で児童養護施設にランドセルを届ける「タイガーマスク」が話題になったことがありました。タイガーマスクは何人いてもいいですよね。
新しいおもちゃを買うことが難しい家庭・児童施設・病院などで、おもちゃで笑顔になる子どもたちがいると思うと簡単に捨てられません。
おもちゃを買取してもらうメリット
おもちゃを買取に出すことも、非常に有意義な選択肢です。
おもちゃを買取してもらうメリットは、手間なく処分できること・現金化が早いこと・専門家の査定で価値が分かりにくいものでも適正価格で売れること・寄付同様に思い出を次の世代へつなげることができる点にあります。
不要なおもちゃを現金化できるため、家庭の資金に余裕を持たせることができます。
寄付か買取かを選ぶポイント
おもちゃを寄付するか買取してもらうか迷う場合は、おもちゃの状態・種類・希少性・処分にかかる手間と得られるメリットを比較して決めることがポイントです。
| 寄付推奨 | 買取推奨 | |
| 状態 | 少し汚れや欠品があるがまだ使えるもの | 付属品が全て揃い状態が良いもの |
| 価値 | 金銭的な価値は気にしない | 限定品・レトロ玩具など希少性が高いもの |
| 手軽さ | 手間をかけずにスピーディーに手放したい | 時間をかけてでもより高く売りたい |
| 目的 | 社会貢献 | 少しでもお金に換えたい |
おもちゃの寄付先一覧

信頼できるおもちゃの寄付先には、特定のNPO法人や活動団体があります。
おもちゃの寄付を専門に受け付けている「NPO法人ワールドギフト」「NPO法人もったいないジャパン」「NPO法人国際子供友好協会」などです。
また、「エコトレーディング」「セカンドライフ」といった不用品回収・寄付サービスを専門とする会社も利用できます。
<国際貢献団体>
海外の子どもたちへおもちゃや生活用品を届ける活動を行っています。送料は寄付者負担となる場合がほとんどです。
| リボーンプロジェクト | おもちゃやぬいぐるみの寄付を受け付けており海外の子どもたちに送っている |
| エコトレーディング | ぬいぐるみをアジアの子どもたちに届けるリサイクル・寄付活動を行っている |
| NPO法人ワールドギフト | 不要になったものを回収し海外へ送っている |
| NPO法人もったいないジャパン | 不用品を寄付として集め、国内外の福祉施設や被災地などに届けている |
<国内支援団体>
国内の児童養護施設・里親家庭・ひとり親家庭など、経済的に厳しい状況にある家庭の子どもたちを支援しています。
| NPO法人おもちゃバンク | 日本国内のおもちゃを必要としている子どもたちにおもちゃを届ける活動をしている |
| いいことシップ (ECO to SHIP) | 全国から不要品を宅配便で受け付け。販売した利益を子どもの支援団体へ寄付している |
| スマイルドナー | 不要になった衣類やおもちゃを無料で寄付として回収し、販売益を子どもの支援団体へ寄付している |
<寄付サービス運営企業>
不用品の寄付サービスを提供し、販売利益を支援団体へ寄付しています。
| セカンドライフ | おもちゃ・ぬいぐるみ・ベビー用品・ゲーム機など、多岐にわたる品物の寄付を受け付けている |
| KIFUcoco | おもちゃを含む不用品を寄付として集め、子どもたちへの支援に役立てている |
| モノドネ | おもちゃも含め不用品の寄付を受け付けている |
寄付先を選ぶ際の注意点
寄付先を決定する前に、団体の公式サイトでこれまでの活動内容や実績を確認しましょう。
寄付金や物品がどのように使われているか、情報が公開されているか自分の目で確かめることが必要です。
さらに他の寄付者の声などを参考に、信頼できる団体かどうかを判断しましょう。
児童養護施設への寄付方法
児童養護施設へおもちゃを寄付する方法は、「支援団体を通して寄付する」方法と「児童養護施設へ直接寄付する」方法の2つがあります。
どちらの方法も、おもちゃの寄付を受け付けているか、またどのような状態のおもちゃを必要としているかを事前に確認し、指定された方法で寄付することが大切です。
ただし、安全面や衛生面から、中古品は受け付けていない施設が多く存在します。特に、ぬいぐるみや布製のおもちゃは新品のみとしている場合があるので気をつけましょう。
▶児童養護施設へ直接寄付する方法
自分の寄付が、どの施設に、どのように届くのかが明確になります。
①全国児童養護施設協議会のリストや社会福祉法人・自治体のウェブサイトなどを参考に寄付したい施設を決める
②施設のウェブサイトに「欲しいものリスト」が公開されていれば、それに従う
③リストがない場合は、施設に直接電話で問い合わせて、物品寄付が可能か、どのようなおもちゃを求めているか、送付方法などの詳細を確認する
▶支援団体を通して寄付する方法
団体が寄付をまとめて仕分けや送付を行うため手間が少なくて済みますが、寄付されたおもちゃが直接施設の子どもたちに届くとは限りません。確認が必要です。
①支援団体(NPO法人など)のウェブサイトで、おもちゃの寄付を受け付けているか、活動内容・寄付先(直接寄付されるのか、販売収益の一部が寄付されるのかなど)を確認する
②活動内容に賛同できれば、その団体の指定する方法(郵送・持ち込み)でおもちゃを送る
保育園・幼稚園への寄付活動
保育園・幼稚園へのおもちゃの寄付活動を行うには、まず事前に施設へ連絡し、受け入れ可能か、寄付できるおもちゃの種類や状態に条件があるかを確認しましょう。
直接寄付を受け付けていない場合でも、おもちゃの寄付を受け付けているNPO団体や慈善団体を経由して寄付する方法があります。
寄付するおもちゃは、破損や汚れのない、清潔な状態のものを選びましょう。
【関連記事:おもちゃサブスク「Cha Cha Cha」で知育玩具とキャラクター玩具を上手に使う】
おもちゃ回収ボックスの設置場所
おもちゃの回収ボックスは、主にマクドナルドの店舗やイオンモールに設置されています。
また、おもちゃのリユース・リサイクルを専門に行う業者や、特定の期間に自治体が実施する回収イベントも利用可能です。
▶マクドナルドの「おもちゃリサイクル」
マクドナルドでは、ハッピーセットのおもちゃを通年で回収しています。
・回収場所: 全国のマクドナルド店舗に設置された専用の回収ボックス
・回収対象: プラスチック製のおもちゃ
・回収されたおもちゃ: マクドナルドの店内で使用するトレイなどにリサイクルされる
▶イオンモールの「PASSTO」
全国のイオンモールでは、衣類や雑貨とともに、おもちゃの回収も行っています。 ブロックなど、細かい部品があるものは袋に入れてから回収ボックスに入れましょう。
・回収場所: 全国のイオンモール内に設置された回収ボックス「PASSTO」
・回収対象: 衣類や雑貨などリユース・リサイクル可能な幅広い品物
・回収されたおもちゃ: リユース品として再利用されたり資源として活用されたりする
▶おもちゃ専門の回収サービス
おもちゃのリユース・リサイクルを目的とした、おもちゃ専門のサービスもあります。
・ReTOYドネーション: おもちゃの寄付を通じて寄付金を生み出すプロジェクトで専用の回収ボックスは協力店舗に設置される
・ゆずりや: おもちゃやホビーのリサイクルショップで店舗の入口に無料回収ボックスを設置している
・リネットジャパン: 電池や電気で動くおもちゃのリサイクルを行っておりプラスチックや希少金属の再利用を目指している
▶自治体やNPOによる回収
自治体やNPOが、期間限定のイベントとしておもちゃの回収を行うことがありますが、お住いの場所ではどうでしょうか。
たとえば枚方市のように、リユース可能な子ども服やおもちゃを回収するボックスを設置している自治体もあれば、NPO法人「リボーンプロジェクト」のようにおもちゃの寄付を受け付けている団体もあります。
回収ボックスの有無や回収対象のおもちゃは、場所や時期によって異なる場合があるため、各店舗やウェブサイトで最新情報の確認が必要です。
おもちゃの買取先一覧

おもちゃの主な買取先には、専門店・総合リサイクルショップ・フリマ・オークションサイトがあります。
専門店ではホビーコレクト・トイズキング・駿河屋などです。
総合リサイクルショップではセカンドストリート・ブックオフなどが挙げられます。
また、「おいくら」のような一括査定サービスを利用する方法もあるでしょう。
リサイクルショップでの買取方法
リサイクルショップでのおもちゃ買取は、まず店舗に直接持ち込み、身分証を提示して査定を受けます。
査定金額に納得すれば、その場で現金を受け取ることが可能です。
高く売るためには、箱や付属品を揃え、できるだけきれいにしてから持ち込むことがポイントです。
<店頭買取の流れ>
①売りたいおもちゃをリサイクルショップの店舗へ持っていく
②予約が必要な場合もあるため事前に店舗に確認する
③本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)を提示する
※18歳未満の場合は、保護者の同伴と本人確認書類が必要
④スタッフが商品の状態を査定
※査定は無料でその場で完了するケースが多い
⑤提示された査定金額に納得すればその場で現金が支払われる
出張買取サービスの利用
おもちゃの出張買取サービスを行っている業者には、幅広いジャンルに対応する業者とフィギュア・レトロ玩具などの特定のジャンルに強い専門業者があります。
まず、総合的なおもちゃ買取業者大手としてトイズキング、リユース企業「株式会社トレジャー・ファクトリー」が運営するリサイクルショップをご紹介しましょう。
▶トイズキング
・特徴: おもちゃ全般の出張買取を全国で展開する大手業者で幅広いジャンルに対応
・出張買取: 全国どこでも出張費は無料
・査定: 専門バイヤーがプロの目で丁寧に査定
・口コミ: 出張買取の対応が丁寧で金額に満足したという声がある一方、価格が安いと感じたという声もある
▶トレジャーファクトリー
・特徴: ホビー・おもちゃを含む幅広いアイテムを扱うリサイクルショップ
・出張買取: 一部の店舗で出張買取に対応しており家電製品や家具と一緒におもちゃも査定対象になることがある
・査定: 店舗やアイテムによって買取価格に差がある可能性
次に、ホビー・フィギュアに強い専門業者を4社ご紹介します。
▶ホビーコレクト
・特徴: フィギュアやプラモデル、アニメグッズなどを専門に扱う買取業者
・出張買取: 出張買取に対応しており全国から受け付けている
・査定: 専門的な知識を持つスタッフが査定
▶トイフォレスト
・特徴: ホビー全般の高額買取を掲げる専門業者
・出張買取: 出張買取サービスを提供
・査定: 深い知識を持ったスタッフが査定
▶まんだらけ
・特徴: 世界最大級のコレクターズショップでレトロ玩具から最新アイテムまで幅広い
・出張買取: 出張買取サービスを提供しており特にマニアックなアイテムの査定に期待できる
・査定: 専門店ならではの価値を反映した査定が強み
▶ジャングル
・特徴: フィギュアやアニメグッズ、特撮玩具などを専門とするショップ
・出張買取: 出張買取サービスに対応
・査定: フィギュアなどに特化した専門的な査定
売りたいおもちゃのジャンルや価値に応じて、専門性の高い業者を選ぶことで高額査定につながることがあります。
業者のサービス内容や評判を事前に確認しておくと安心です。
フリマアプリを使った売却
フリマアプリでおもちゃを売却する際は、自分で価格設定ができ、買取業者よりも高値で売れる可能性があるのがメリットです。
一方、手間がかかることや、必ず売れる保証がないことがデメリットとなります。
主なフリマアプリは次の3つです。
▶メルカリ: 利用者が最も多く、多くのおもちゃが取引されている
▶楽天ラクマ: 特にキャラクターグッズやホビー系の商品の売買が活発に行われている
▶ジモティー: 地域限定で手渡しで取引できるため送料がかからないのが利点だが個人間のやり取りに注意が必要
おもちゃ買取業者の査定基準
おもちゃの買取業者は、品物の種類や状態・市場での需要と供給など、複数の基準を総合的に判断して査定額を決定します。
査定額に影響する主なポイントは次のとおりです。
<品物の状態>
〇汚れ・キズ: 目立つ汚れやキズ、破損は大幅な減額になるため無理に汚れを落とそうとしてキズをつけないよう注意し、やわらかい布で拭くなどしておく
〇日焼け・色あせ: 直射日光の当たる場所で保管されたものは色あせにより価値が下がる傾向
〇動作確認: 電池で動くおもちゃは買取前に動作確認をしておくと査定員の印象が良くなり査定額がアップする可能性がある
〇付属品の有無
箱・取扱説明書: 外箱やブリスター・取扱説明書・保証書・内袋などがすべて揃っていると高評価につながる
※特にコレクター向けのおもちゃは、箱の有無が大きく査定額を左右する
〇パーツ: 紛失したパーツがあると減額されるか買取自体が断られることもある
<市場価値・人気>
〇需要: 市場での人気が高いキャラクター商品・限定品・コラボレーション商品は高値がつきやすい
〇希少性: 生産数が少ない限定版・すでに生産が終了したレトロ玩具は、希少価値が高く高額査定につながる
<おもちゃの種類>
おもちゃの種類によって、査定基準の重点が異なります。
〇フィギュア
・開封か未開封か: 未開封品は高額査定の対象になりやすいが、箱が劣化していると減額されることもあり、開封品でも状態が良ければ買取可能な業者が多い
・メーカー: 人気メーカー(例:壽屋、グッドスマイルカンパニー、バンダイ)の製品は需要が高く、高価買取につながる
〇プラモデル
・完成品か未組立か: 未組立品が高値で買い取られることがほとんどで、完成品は製作レベルや状態によって査定額が大きく変動
・パーツ: ランナーから切り離されていないパーツがすべて揃っているかを確認
〇鉄道模型
・メーカー: KATOやTOMIXなどの大手メーカー品は需要が安定
・動作: 車両や動力車に問題がないか走行状態を確認
〇ミニカー
・メーカー: トミカやホットウィールなどの人気メーカー品や限定モデルは高価買取につながる
・箱: コレクター向けの商品は箱の有無が重要
〇レトロ玩具
昭和のブリキ玩具・超合金・フビ人形など発売当時から時間が経過した希少なものは状態次第でプレミア価格
業者ごとに得意なジャンルや査定基準が異なるため、複数の業者に相見積もりを依頼することで、より高い買取価格を見つけやすくなります。
使わなくなったおもちゃは未来へ送り出そう
寄付・買取を通して、使わなくなったおもちゃに新たな命を吹き込むことができます。
おもちゃを寄付するか買取してもらうか迷う場合は、おもちゃの状態・種類・希少性・処分にかかる手間と得られるメリットを比較して決めましょう。
寄付する場合は、信頼できる特定のNPO法人や活動団体を事前にチェックすることが大切です。
買取を依頼する場合は、リサイクルショップ・出張買取業者を利用することができます。フリマアプリでの販売も可能です。
おもちゃを必要としている子どもたちに笑顔を届けるひと手間を。
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