こんにちは、コテツです。
アマプラ(Amazonプライム)会員の皆様、広告フリープランに乗り換えられましたか。
それとも「広告なんて気にならない派」、もっと進んで「広告楽しむ派」でしょうか。
2025年4月に広告フリープランが登場したときには賛否両論ありました。
こちらの記事では、月額390円で広告なしの視聴体験を得ることができるこのプランの価値について、広告モデルの影響・Amazonの戦略も含めて詳しく解説します。
最適な選択をするための情報提供ができれば幸いです。
Amazonプライムビデオの広告導入とは?
Amazonプライムビデオは広告なしでコンテンツを提供していましたが、2025年4月8日から動画の再生前や途中に広告が表示されるようになりました。
広告導入の背景には、視聴者のリーチ拡大や収益の多様化があると考えられます。
日本における広告スキームの仕組み・アメリカでの広告展開について詳しく見ていきましょう。
日本における広告スキームの仕組み
「広告スキーム」とは、広告活動で目標を達成するための具体的な計画や枠組みを指します。
日本におけるAmazonプライムビデオの広告スキームは、プライム会員の基本料金に追加料金(月額390円)を支払うことで広告なしで視聴できる「広告フリー」オプションを提供する仕組みです。
動画の再生前や途中に、スキップ不可能な映像広告が挿入されます。
視聴者属性・視聴履歴に基づいてパーソナライズされた広告表示が特徴です。
広告収入を増やすことで、Amazonプライムビデオの収益源を多様化し、コスト回収につなげる目的があります。
アメリカでの広告展開とその影響
アメリカのAmazon Prime Videoは、広告への広告主提供枠を2025年からさらに増やす計画を明らかにしています。
広告付きプランの導入は2024年初頭に米国・カナダなどで行われました。
これは、競合のNetflixやDisney+の動きに続くもので、広告業界ではストリーミングサービスへの移行が進んでいます。
視聴者へのリーチ拡大の狙い
リーチ拡大とは、広告やコンテンツをより多くの人々に届け、商品・サービス・ブランドの認知度を高めるためのマーケティング戦略です。
Amazonは、Amazonストアやプライムビデオの視聴行動に関する豊富なデータを保有しています。
このデータを活用することで、視聴者の興味関心に合わせた精度の高いターゲティングが可能です。
広告付きプランの導入は、Amazon自身の収益機会を拡大する一方で、広告主にとっては新しいマーケティングのチャネルを獲得し、より多くの見込み顧客にリーチできる機会となります。
広告フリーを選ばない理由と選ぶべき理由
Amazonプライム会員は「Prime Video」の会員特典に含まれるため、追加料金なしでPrime Videoの対象作品を視聴できます。
にもかかわらず、いわば後付けで「広告を流すから見たくない人は追加料金を払ってね」というオプションに対して抵抗を感じる視聴者は少なくありません。
しかし、あくまでもオプションですので、強制ではなく選択の自由があります。
広告フリーを選ばない理由と選ぶべき理由の双方について見ていきましょう。
アマプラ広告フリーを選ばない理由
まず、視聴者が広告フリーを選ばないのはなぜか、アマプラ広告の特徴と量から考えてみましょう。
アマプラ広告の特徴
アマプラ広告は基本的にテレビCMのような動画広告の形式で表示されます。
バナー広告などの静止画広告は表示されません。
Amazonオリジナル作品やライセンス取得済みのサードパーティコンテンツに広告が掲載されます。
作品の再生前(プレロール)や再生途中(ミッドロール)に表示され、スキップ・早送りは不可能です。
このような広告は、作品に没入している場合、視聴の妨げにしかなりません。
しかし、いわばライバルのNetflixでも、すでに同様の広告付きプランが受け入れられています。
Amazonプライムビデオは「プライム会員は無料」という特典から出発していることが受け入れがたさの理由の一つだといえるでしょう。
アマプラの広告は増加している
配信サービスによって程度の差こそあれ、広告の煩わしさは同じです。
アマプラ広告を選ばない理由は、広告料の増加にもあるのではないでしょうか。
Amazonは、当初、従来のTVや他の動画配信サービスよりも、広告の表示回数を有意に減らすことを目指しているという見解を発表していました。
ところが、サービス開始当時は1時間当たり2分〜3分半だった広告量が、4分〜6分に倍増したという報道があります。
ユーザーに向けた公式な告知ではなく投資家に対して事前に伝えられていた情報です。
X(旧Twitter)の最新のポストにも広告の増加・長さを取り上げた内容が目立ちます。
・プライムビデオの広告が想像以上にうざったらしく、配信でTVアニメ・映画を観る頻度が落ちた。空き時間に1話観よう→広告→ブラウザバックの頻度が増えた。
・Amazonプライムビデオの広告の回数、増えたな……夏休み仕様?
・プライムビデオ、配信タイトル以外の広告も増えたし、シリーズの連続再生はいいんだけど、別タイトルに飛ばさないでくれないかな……
・プライムビデオの広告増えたかな?まあこの料金でみれるならいいけどね
・プライムビデオ、なんか広告増えた??合間に何回も入るとその広告の品絶対買いたくなくなるんだけど。嫌すぎて
・Amazonプライムビデオに広告が入るようになって、「なんだ思ったほどじゃないな」という量だったんだけど、先週くらいから一気に増えた。Netflixの広告よりも何倍も多いし、Amazonは番組の途中で入るんだよね。YouTubeプレミアムは入る価値があると思うけど、まだAmazonは我慢するかな。
・プライムビデオの長い長い広告がウザい。20年前からAmazonでいくら買い物してきたと思ってんだ。子供のランドセルもAmazonで買うほどの人間だぞ。
コテツ個人的には一番最後の「お子さんのランドセルポスト」に最も親近感を覚えました。
広告が長いからAmazonプライムそのものを解約したという投稿もありました。
広告は嫌だけどフリープランは選ばないぞという視聴者は多いと考えられます。
ちなみに、プライムビデオをダウンロードして見る場合は広告は表示されません。
せっせとダウンロードして見るという方法もありますが、制約もあるうえに面倒です。
選ぶべき理由!月額390円の価値はどこに?
Amazonプライムビデオ広告フリープランは、既にプライム会費を支払っているのに追加負担だと感じる人、広告に抵抗がない人には価値を感じにくいといえます。
それでは、月額390円の料金を払って広告フリーにする価値はあるのでしょうか。
広告フリーの最大の魅力であるストレスフリー、そしてコストパフォーマンスの両面から考えてみましょう。
広告フリーはストレスフリー
古くからのプライム会員にとって、広告フリーを選ぶということは、広告で中断されない快適な視聴体験に戻れるということです。
作品の視聴開始前や途中に広告が一切表示されなくなるため、イライラすることがなくなります。
映画やテレビ番組のストーリーに集中することで得られる満足感・感動は得がたいものです。
こちらもXの投稿から生の声を拾ってみましょう。
・プライムビデオあんまりみないのに、たまに見るとき長い広告にイライラするから広告フリーにしてしまった。いつでも広告なしで見られる状況に満足して結局見ないやつになりそう。無駄遣いは人生や。
・Twitchターボ1499円 プライムビデオの広告フリー390円 普通に考えて広告フリーの方満足度高いな
・劇場版ドクターXを集中して観るために広告フリー課金した。(プライムビデオ)
・夏アニメが始まったからプライムビデオの広告フリーに申し込んだよ😊やっぱ広告無いと快適だね!
アマプラ広告フリーのコスパ
プライムの会員費プラス広告フリー料金月額390円を高いとみるか安いとみるか、主な配信サービスのプランと比較してみましょう。
〇Netflixは広告付きプランなら最安月額890円から視聴できます。
〇Huluは月額1,026円でオリジナル作品や日テレ系作品が豊富で広告なしです。
〇Amazonプライムの会員費は月額600円(税込)または年額5,900円(税込)です。
さらに次のように多数の特典があります。
・配送特典
・Prime Video見放題利用度の高い主軸サービスともいえるのが配送特典です。
Amazon.co.jpが発送する対象商品であれば、商品の金額や配送オプションにかかわらず配送料無料で注文できます。
さらに便利な「お急ぎ便」「お届け日時指定便」などを追加料金なしで何度でも利用可能です。
その他、タイムセールへの早期アクセス・Prime Student(学生向け学割)などの特典も利用できます。
このように見てくると、配信サービスに特化しているNetflix・HuluとAmazonプライムとのコストパフォーマンスの差は歴然です。
仮にAmazonプライムで月額プランを利用するとして、これに広告フリー料金390円を加えても、広告なしのHuluより安いということになります。
アマプラ広告フリープラン選択の自由
Amazonプライムは利用者に多様な無料特典を提供する、コストパフォーマンスに優れたサービスです。
主要な特典の一つであるプライムビデオを広告なしで見るか、広告があっても見るか、その選択は利用者次第です。
広告フリーオプションを選ぶと、ストレスフリーの視聴環境のもとでドラマや映画を堪能することができます。
広告があってもなくても気にならないという方もいるでしょう。
サブスクの時代は選択の時代でもあります。
必要にして最小限のサービスを選びたいものです。